あの日の私は知らなかった。

その日が
人生の分岐点になるなんて。

特別な予定があったわけじゃない。

運命的な出来事があったわけでもない。

ただ
いつも通りの一日だった。

いつも通り起きて。

いつも通り過ごして。

いつも通り夜を迎えた。

だから、
その時は気づかなかった。

でも今ならわかる。

あの日、

人生は静かに動き始めていた。

振り返ると、
人生を変えた出来事は、
どれも小さなものでした。

一冊の本。

一つの言葉。

ふと見上げた景色。

心に残った違和感。

誰かとの出逢い。

その時は、
どれも特別には見えなかった。

むしろ、
見逃してしまいそうなくらい
ささやかな出来事だった。

でも
その小さな出来事たちは
少しずつ私の中に積み重なっていった。

気づかないうちに。

静かに。

確実に。

そしてある日、
振り返った時に気づく。

「あの日から始まっていたんだ」

と。

チャンス。

言葉。

本。

景色。

出逢い。

タイミング。

どれも
人生を大きく変えるようには見えなかった。

でも、
人生を変えるものは
いつも大きな顔をして現れるわけではなかった。

静かに現れて

静かに心に残り

静かに未来へつながっていく。

もし未来の私が
あの日の私に会えるなら。

きっとこう言うと思う。

「大丈夫。」

「まだ何も見えていなくても。」

「その違和感も。」

「その出逢いも。」

「その言葉も。」

「全部つながっていくから。」

そして私は
少し笑いながら
こう続けると思う。

「だから今日を大切にね。」

もしかすると
今読んでいるこの時間も。

未来のあなたが振り返った時
人生の分岐点だったと思う日になるかもしれません。

そして今
未来のあなたは
今日のあなたに何を伝えたいと思うでしょうか。