「好きなことを仕事にしよう」
そんな言葉を聞くたびに、
少し苦しくなることがあります。
好きなこと。
やりたいこと。
夢中になれるもの。
でも、
それがわからない。
周りには、
好きなことを見つけて、
楽しそうに生きている人がいる。
それなのに、
自分の中には
何もない気がする。
そんなふうに、
感じてしまうことがあります。
頼まれたことには応えてきた。
必要とされれば頑張れた。
周りから見れば、
ちゃんとやれていたと思う。
でも、
「自分は本当はどうしたい?」
そう聞かれると、
なぜか言葉が止まる。
人のためには動けるのに、
自分のことになると、
急にわからなくなる。
以前の私は、
それを
“好きなことがないから”
だと思っていました。
でも、
今なら少し違う見え方があります。
本当は、
好きがなかったんじゃない。
“自分の気持ちを感じる前に動く”
それが、
当たり前になっていただけでした。
期待に応える。
迷惑をかけない。
ちゃんとやる。
その積み重ねの中で、
少しずつ、
自分の感覚を後ろに置いてきた。
だから、
心の小さな反応に、
気づきにくくなっていたんです。
本当は人って、
好きなものに出逢うと、
頭より先に反応します。
なぜか気になる。
なぜか惹かれる。
理由は説明できないのに、
少しだけ心が動く。
その小さな感覚が、
“好き”
の始まりなのかもしれません。
でも、
ずっと周りを優先していると、
その小さな声は、
どんどん小さくなっていく。
だから、
好きは
「探して見つけるもの」
というより、
ある日、
静かに、
“戻ってくるもの”
なのかもしれません。
「あ、なんか気になる」もしそんな感覚が生まれたら、
今度は、
見逃さなくていいのかもしれません。
