苦しい。

苦しい。

苦しい。

「すごいですね」

「順調そうですね」

そう言われるたびに、
なぜか苦しくなる。

周りから見れば、
ちゃんとやっている。

仕事もある。
役割もある。

必要としてもらえている。

大きな問題が
あるわけじゃない。

でも、
心の奥だけが、
ずっと苦しい。

前に進んでいるはずなのに、
自分だけが
取り残されているような感覚。

周りから評価していただくこともありました。

任せてもらえることも増え、

「頼りになります」

そんな言葉をいただくこともあった。

でも、
どれだけ頑張っても、
同じ苦しさが消えなかったんです。

また同じことで悩む。

また同じことで苦しくなる。

「私はいつまで、
これを繰り返すんだろう」

そんな感覚が、
ずっと心の奥にありました。

でも当時の私は、
その苦しさを、

“自分の弱さ”

だと思っていました。

もっと頑張ればいい。

もっとちゃんとすればいい。

もっと期待に応えればいい。

そうやって、
さらに前へ進もうとしていたんです。

でも、
今なら少しわかります。

あの苦しさは、
ダメなサインじゃなかった。

むしろ、

“本当の自分”が
静かに苦しくなっていた。

そんな状態だったのかもしれません。

人は、
大人になるにつれて、

ちゃんと生きることを覚えていきます。

期待に応える。

役割を果たす。

周りに合わせる。

それは、
悪いことではありません。

でも、
その中で少しずつ、
自分の気持ちを
後ろに置いていってしまうことがある。

本当は苦しいのに、
笑う。

本当は疲れているのに、
頑張る。

本当は違うと感じているのに、

「これが普通だから」

と飲み込んでいく。

すると、
外側はうまくいっているのに、

内側だけが、
苦しくなっていく。

だからもし今、

理由はわからないけれど、
苦しいなら。

その感覚を、
無理に否定しなくてもいいのかもしれません。

もしかするとそれは、

あなたの中にある本音が、

「もう気づいてほしい」

と静かにサインを送っている。

そんな瞬間なのかもしれないから。

人生は、
壊れたときだけ
変わるわけじゃない。

“うまくいっているのに苦しい”

その感覚から、
人生が静かに動き始めることもあるのです。